Mリーグ2026-27シーズン、KADOKAWAサクラナイツのルーキーとして鮮烈なデビューを果たした尻無濱航。開幕から無傷の6連続連対(1着〜2着)という圧巻の安定感を見せていた彼だったが、2026年10月13日の個人第7戦において、ついにその連対記録がストップした。
ルーキーとして初めて直面した「3着」と「マイナスポイント」。無敗神話が途切れたこの一戦の展開と、その意味について振り返る。
6連対で走り続けたルーキーの「試練の一戦」

尻無濱はデビュー戦での跳満ツモ・トップを口切りに、登板するたびに確実に連対(1着または2着)を持ち帰る抜群の安定感を誇っていた。新加入ながらサクラナイツの首位独走を力強く牽引し、チームの「勝負の決め手」としてファンや関係者から絶大な信頼を寄せられていた存在だ。
しかし、個人第7戦(10月13日・第1試合)で待ち受けていたのは、Mリーグの厳しさを痛感させる過酷な卓だった。
個人第7戦のスコアと着順
- 着順: 3着
- 持点: 10,200点
- 獲得ポイント: -29.8 pt
相手からの猛攻やツモられ(他者のアガリによる点数削り)が重なる苦しい展開の中、尻無濱は放銃を抑えつつ粘り強く加点機会を窺った。だが、トップ目を引き寄せる決定打を打ち出すには至らず、最後は原点を大きく下回る10,200点の3着でゲームセットとなった。
「連続連対ストップ」で見えたMリーグの壁と尻無濱の強さ

デビューからの「6連対」という快記録が途切れた瞬間、SNSやファンの間では「ついに連対が止まったか」という驚きと同時に、彼の打ち回しに対する評価の声も多く上がった。
一般的に、好調だった連対記録が途切れる対局では、焦りから無理な押しの姿勢を見せてラス(4着)へ沈むケースも少なくない。しかし、この日の尻無濱は展開の重さを冷静に受け止め、「最悪のラスだけは絶対に回避する」打ち回しに徹して3着を踏みとどまった。
初のマイナス(-29.8 pt)を計上することにはなったものの、大崩れしないそのリスク管理意識は、単なる「バカ勝ちのルーキー」ではなく「長丁場のレギュラーシーズンを戦い抜けるプロ」であることを改めて証明したと言える。
敗北の先にあった「最高の布石」
無敗神話が崩れたこの第7戦だったが、尻無濱のストーリーはここで終わらなかった。
この初試練からわずか3日後、個人第8戦(10月16日)に臨んだ尻無濱は、南2局で今期Mリーグ第1号となる役満「国士無双」(32,000点ツモ)を炸裂させる。+79.1 ptの大トップを獲得し、見事なバウンスバック(復活)を果たしたのだった。
第7戦で直面した「初の壁」と苦い敗北は、ルーキー・尻無濱航が次なる大仕事をやってのけるための重要な布石だったと言えるだろう。

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