KADOKAWAサクラナイツの新戦力として、開幕から圧巻のパフォーマンスを見せていたルーキー・尻無濱航選手。デビューから6試合連続連対(2着以内)を記録し、第8戦では見事な国士無双を上がるなど存在感を示していましたが、10月19日の個人第9戦にてついにMリーグ初となる苦しい「4着(▲44.6pt)」を喫することとなりました。
デビュー以来8戦にわたって維持してきた「ラス回避率100%」にブレーキがかかったこの一戦。そこにはMリーグならではの強豪たちによる包囲網と、厳しい展開の中での苦しい選択がありました。第3者の視点から、個人第9戦のポイントと今後の課題を読み解きます。
デビュー以来の「ラス回避記録」がストップ

開幕戦でのトップ以降、高いアガリ率と冷静な状況判断で常に上位争いに絡んできた尻無濱選手。第7戦で初の3着となり連対記録こそ止まったものの、第8戦では国士無双を炸裂させてトップを奪還するなど、圧倒的な安定感でチームを牽引していました。
しかし、10月19日の第9戦(対戦相手:滝沢和典選手、朝倉康心選手、多井隆晴選手)では終始苦しい展開を強いられます。東場から他家のアガリが先行し、自身の攻め手が噛み合わないまま点数が削られていく展開に。接戦の南場でも巻き返しのチャンスを掴みきれず、デビュー9戦目にして無念の初4着で対局を終える形となりました。
勝負の分岐点:他家のマークと手出しの選択

この対局における勝負の分岐点は、南場の競り合いにおける「リスクの取り方」と「他家からのマーク」にありました。
- 他家の早手・高い仕掛けに対する押し引き トップ目の滝沢選手や手強い多井選手・朝倉選手らが軽快な仕掛けや早いリーチで先手を取る展開が多く、尻無濱選手は勝負手に育て上げる前に手牌を崩さざるを得ない局面が続きました。
- 競り合いでの一打 着順を上げるための加点が必要な局面で、相手の待ち筋に対する警戒と自身の打点メイクの狭間で後手に回らざるを得ず、局を進めるごとに選択肢が狭まっていった点が悔やまれます。
今後に向けた課題と期待

今回の「初の4着」は、Mリーグという最高峰の舞台で長期戦を戦ううえで、誰しもが必ず経験する通過点と言えます。
- 「苦しい展開」での失点最小化 配牌やツモに恵まれない日であっても、いかに点数を守り抜き、3着に引っかけて帰ってくるかという「耐えの麻雀」の精度が今後の鍵となります。
- メンタル面の切り替え 連続ラス回避という記録が途切れたことで、かえって肩の荷が下りた部分もあるはずです。リスクを恐れずに自分のスタイルを貫けるかが次戦の注目点となります。
まとめ
初の4着を経験したものの、依然として個人成績・チーム貢献度ともにリーグトップクラスの数字(+200ptオーバー)を保持しています。この1敗を糧に、試練を乗り越えた尻無濱選手が次戦でどのような修正と打ち回しを見せてくれるのか、今後の戦いに大きな期待が集まります。

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